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CADオペレーターのすすめ

私はCADスクール受講を経てオペレーターを10年ほど経験し、今は派遣先の社員として就業しています。
このような経歴から、CADオペレーターという仕事の魅力をお伝えしたいと思います。

CADオペレーターとは

直訳すると「CADの操作者」。CADは「Computer Aided Design」の略です。
つまり、「設計をコンピューター操作により支援する人」ということになります。

かつては設計者が手書きで作成した図面を写してしてデータ化する仕事が一般的でした。
在宅でできる仕事として、10年前は主婦層に人気だった記憶です。
しかし現在はCADを使えるというのは設計者にも必須のスキルで、そのような仕事は減少傾向にあります。

一方、設計の知識を持っていたり繁忙期の対応ができる人であれば、まだまだ需要はあると思います。
特に土木業界は人手不足であり、案件は数多くあります。

また3DCADやBIMソフト等新たな技術も登場しており、そちらのスキルを磨けば業界の第一線で活躍することも可能です。

CADオペの素敵なところ

私が考えるCADオペの魅力を紹介したいと思います。

異業種出身のかたでも「ものづくり」に携われる

未経験でも学習環境が充実しており、スクールやオンラインでの講座でソフト操作を学ぶことが可能です。設計や製図の知識を教えてくれるところも最近は増えていると感じます。

資格がないとできない仕事でもなく、意欲さえあればチャレンジすることができます。

比較的自分のペースで働ける

内勤が中心でひとりでコツコツと作業することが好きなかたや、家庭の事情で出張ができないかたが働きやすい環境です。

派遣やパートの仕事ならば、しっかり職場を選べば時間の融通もききやすいかと思います。
年齢を重ねても働きやすい仕事といえるでしょう。

収入が高めである

一般的な事務職よりお給料が高めな設定のところが多いです。
スキルを上げればより高度な職種も目指せるようになるので、手に職を目指しているかたにもぴったりです。


上記のことから、特に女性におすすめしたい仕事です!

CADオペの大変なところ

どんな仕事もそうですが、メリットがあればデメリットもあります。
CADオペに興味を持ってくださったかたに、ここは覚悟が必要というポイントをお知らせします。

働き方を考えないと残業が多くなる

締切りのある仕事はどうしても労働時間が長くなりがちです。
前述のとおり、派遣やパートならば定時で終わりという仕事はたくさんあるのですが、はっきりと求人情報に記載がない職場や正社員を目指す場合は残業は要注意です。

私の場合だと独身時代は繁忙期になると早くて21時終業、時には徹夜することもありました。
今は時代が変わり、そこまで労働時間が長い職場はあまりないかと思いますが…

結婚してからはあまり遅くまで残らないように気をつけてはいます。
それでも年度末になると20時過ぎまで残業することがあります。
夫と二人暮しだからできることで、子どもがいたら難しいかなと思います。

多少のコミュ力は必要

もくもく作業ができる仕事ではあるのですが、最低限のコミュニケーションは必須です。
正確な図面や資料を作るために、社内でのやり取りや顧客との打ち合わせで認識のずれがないよう確認を行います。

設計業界には似たようなかたが集まるのか、シャイで会話が苦手なかたは多いです。スムーズに話合いができるよう、気を使わなければならない場面もあります。

向上心を忘れてはならない

設計の世界は、常に最新の基準や法令に触れていることが重要になります。また新しいソフトやツールが日々生まれていくので、常にブラッシュアップしていかなければ置いていかれてしまうでしょう。

できることが変わらないということは、仕事がルーチン化するということです。
その仕事ずっとあるなら良いのですが、いつかはなくなってしまう可能性だってあります。

好奇心を常に持って勉強することが、CADオペを続けるうえでは大切になります。

まとめ

これまでの内容をまとめます。

CADオペは専門の学校を卒業していなくても、ものづくりに係わることができる魅力的な仕事です。
収入が安定しており職場を選べば時間の調整もできるので、女性が働きやすい環境でもあります。

常に新しい知識に触れることができ、意欲を持てば成長し続けることが可能です。

このような特徴から、CADオペを目指すかたが増えたらいいなと考えて記事を執筆しました。
私も新しい技術を身につけてスキルアップできるよう、頑張っていきたいです。

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