このブログをはじめる前、自分の生きかた、働きかたはこのままで良いか悩んでいたのです。
闇雲にやることを増やし、手が回らなくなることの繰り返しでした。
ある日買い物ついでに何気なく入った本屋で見つけたのが、八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本です。
この本から自己理解を深め、表現したい、人に伝えたいという気持ちにじっくり向き合った結果このブログが生まれました。
この本を手に取った背景
私はもうアラフォーにもかかわらず、自分探しの答えが見つからずにいました。
不安を消したくて思いついたことに都度手を出し、時間に追われる…そんな状況でした。
やることがたくさんありすぎて、それが本当に「やりたい」のか分からなくなってしまった私。
一度落ち着いて頭と心の整理をしなければとずっと思っていました。
この本との出会いが、立ち止まるための良い機会をくれたのです。
少し読んでみて、不安の正体は今まで自分の棚卸しをさぼってきたからだと気づきました。
漠然と思いついた「やってみたいこと」ではなく、人生に求めること、自然にできること、世の中に求められていることなどを分析することが重要だったのです。
その確信が持てたあとはもっと自分のことを知りたくなってページをめくるのが楽しく、一日で読み終えてしまいました。
一冊読み終わったあとは、この本に書かれている「自己理解メソッド」に基づいたワークを実践してみることにしました。
ワークをすべてやってみた
本の流れに沿って、ノートに書きながら自分の考えをまとめてみました。
けっこうボリュームがあり全て終えるには一週間程度かかりました。
しかし巻末のリストを参考にしながら自分にあてはめていくことができ、途中で手が止まるようなことはありませんでした。
そのなかで得たことを以下に挙げたいと思います。
自分が大切にしている価値観に気づく
過去の経験や周りの人の影響により、自己が形成されることを改めて理解しました。
そのなかで特に印象に残っていることが、今の価値観につながっているのです。
また客観的に自分のイメージを捉えることも必要だとわかりました。
家族に自分が大切にしていそうなことを聞いてみると「勉強好き」という意外な答えが返ってきて、新たな一面を知ることができました。
ワークで作った私の価値観ランキングはこのようになりました。
- 品格
- 優しさ
- ゆとり
- 道徳
- 発展
- 学び
苦がなくできることを大切にする
私はこれといった特技と言えることがないのがずっとコンプレックスでした。
学生時代、部活や委員会などもほとんどやったことがありません。
このため自己肯定感があまりなく、挑戦することを避けがちで成功体験も少ない…という負のループで生きてきたように思います。
しかし人より自然にできることがあれば、それこそが成果を出せるものだということに気づきました。
こうして文章を書くこと、ブログを構築することも自分にとってはさほど難しく感じなくてもハードルを感じている人はたくさんいます。
新しいもの好きで色々試したい性格も、革新的だと長所として捉えることができます。
苦がなくできることを伸ばしていくことが充実感につながることを学び、少し自信が持てました。
興味が向くことの探し方がわかる
書店を1周回ってみましょう。「この棚には興味がないな」と決めつけずに、一通り回ってみるのがおすすめです。そして自分がどんな棚の前で立ち止まったかを観察してみてください。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 P156より抜粋
本に書かれているとおり、自分が心惹かれるものを探しに大きな書店に行きました。
普段から利用しているものの、すべての棚をみるということは初めてでした。
仕事や生活のためにしなければならないということと、やりたいことをはっきり分けるのが目的です。
心の声を聞きながらみていくと、あることに気づきました。
昔と比べ、興味の対象があまり変わっていなかったのです。
15年触れているCAD、学生時代に取得した色彩検定、昔メンタルを病んだときにお世話になった心理学など。
新しい自分を見つけたくて色々なことに手を出してきたけれど、自分を形成してきた核となるものは変わっていませんでした。
こうして、やっとひとつの軸を見つけた気がしました。
培ってきたもので戦えばよいということがようやく分かった瞬間です。
迷いがなくなり、行動に移せた
私が見つけた道は「建設分野で新しい技術を活用し、皆に広めたい!」ということ。
それに気づいてからの行動は早かったです。
もっと知識を習得してアウトプットする場をつくりたい。
今できることとして思いついたのが、ブログを作ることでした。
実はブログは今まで何度か挫折してきました。
明確な目的がなくだらだらと書いていたので、結局続けることができなかったのです。
しかし今回は自分で見つけた「やりたいこと」がはっきりしているので、自分の資産にすることができそうです。
こうしてひとつの形に残すことができ、著者の八木さんにはとても感謝しています。
この気持を忘れないよう、これからも更新を頑張りたいと思います。