資格取得

RCCM合格のためにやったこと

昨年のRCCM試験を受け、無事合格しました。部門は森林土木です。
受験者が少なく情報が出回っていないため、勉強方法を工夫する必要がありました。

約半年の勉強期間で取り組んだことをメモします。
受験を考えている方の参考にしていただければ嬉しいです!

RCCMの概要

RCCMは「シビル コンサルティング マネージャ」の略称で、主に公共事業に関わる建設コンサルタントに向けられた資格試験です。

建設コンサルタントが受ける資格としては国家資格の技術士が有名どころですが、難易度が高く取得している人が少ないため、RCCMはそれに変わる民間資格として生まれました。

受験資格は学歴と実務経験で、卒業した学校によって必要な実務経験年数が変わります。
一覧表にまとめると以下のようになります。

学歴実務経験年数
大学院修了5年
大学卒業7年
短期⼤学、⾼等専⾨学校卒業9年
⾼等学校11年
中学校14年

昨年からコロナウィルスの影響もあり、パソコンで試験が受けられるCBT方式に変更となっています。
日程は期間内でテストセンターの予約の空きがあれば自由に設定することができます。
試験は論文と選択問題で、大問が4題あります。

試験A、Bの2回に分けられて実施されており、試験時間はそれぞれ130分です。

応募書類の作りかた

試験勉強に取りかかる前に、最初に悩んだのが応募書類の作成でした。

設計、計画、測量等建設コンサルタントの業務として実施した内容を年度ごとにまとめるというものです。自分のことなので簡単に書けそうですが、これが意外と頭を使いました。

この資格は受験者が限られており、関連書籍はほとんど出版されていません。
頼りになるのはネットの情報のみということで検索をかけ、見つけたのが「俺の知恵袋」というサイトのワークシートでした。

http://orenotie.com/

こちらは年度、発注機関名、業務の件名、業務内容、従事期間等必要な情報をエクセル上で考えることができるツールです。

業務内容の項目は、立場、業務場所、業務目的等をキーワード化して別表に入力すれば、そこから文章として吐き出せるようになっています。

長い文章を書くということから少しレベルを下げて、キーワードをまとめるというやり方によってハードルを下げることができました。

教材について

市販の参考書や問題集が流通していないため、過去問が一番の頼りになります。

「RCCM受験を応援するページ」にはとてもお世話になりました。

https://www.pejp.net/rccm/

2002年から2018年までの過去問をダウンロードすることが可能。
過去に試験を受けた人の記述試験答案も読むことができます。有志の方の提供がありがたい。。

択一問題の解答はないのですが、掲示板のログで議論されており予測することができます。
あくまで予測ですが、何も情報がないよりはるかに助かりました。

また、有料ではありますが添削講座やマニュアル、練習問題の販売もしています。
私は論文を書くためのコツを知りたいと思い、動画とテキストがセットになった講座を購入させていただきました。

これなしには論文試験は突破できなかったと思います。
効率的かつ読みやすい文章作成のポイントが分かりました。
試験の直前にはサイト内の答案入力フォームを使って、タイピングによる記述に慣れました。

補足として関連資格の本も入手しました。
RCCM試験の内容は幅が広く、他の資格の本でも内容が重複している部分があるのです。
測量士補と2級土木施工管理技士の参考書を購入しました。
体系的に専門知識がまとまっており、ネットの情報だけでは分からなかった部分を知ることができました。

あわせて数千円の出費でしたが、試験に落ちてもう一度受けるとなると万単位でお金がかかるので、最低限の出費で抑えられたと思っています。

受験の感想

昨年プライベートの時間はほぼRCCMの勉強に費やしていました。
しんどかったですが、そのぶん合格の喜びは大きかったです。
昇進につながり自信もつきました。

社会人になってからすっかり学ぶことから遠ざかっていて、筆記試験を受けたのは運転免許くらいでした。
しかしRCCM受験がきっかけで勉強習慣がつき、今では他の資格取得にもチャレンジしております。
大人こそ知識を積み重ねて成長していくことを怠ってはならないと気付かされる体験となりました。

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