大学時代、授業で測量実習をしました。
理工系や農業系の学校のなかには、JABEEという技術者教育プログラムを申請しているところがあります。
認定校を卒業すれば、試験免除で技術士補、測量士補の登録をすることができます。
卒業して10年以上経つのですが、現在の職場に入ってから測量現場にいく機会ができたため測量士補の登録をしました。
ここでは、測量士補登録の流れを解説していきたいと思います。
申請書様式のダウンロード
まず、国土地理院のサイト『「測量士補」を登録される方』より申請書様式をダウンロードします。
記載例、記載要領も同じページからダウンロードできます。
様式はWordで作られていますが、直接入力しても印刷したものに手書きで記載してもOKです!
必要書類の準備
JABEE認定校を卒業していることを証明するため、以下の書類を学校から取り寄せます。
- 卒業証明書
- 成績証明書または単位修得証明書 ※大学なら成績証明書、高校なら単位取得証明書となります。
結婚などで学生時代とは氏名が異なる場合、変更前、変更後の氏名がわかる書類も添付します。
要領には 戸籍抄本、マイナンバーカードのおもて面など と書かれています。
私は住民票を提出しましたが問題なく登録できました。
また登録が完了したら通知書が郵送で送られてくるため、返信用封筒が必要です。
特に希望がなければ、通知書は封筒に3つ折りで送られてきます。
定形の封筒に84円分の切手を貼りましょう。
折り曲げが嫌なかたは定形外の封筒に120円分の切手を貼ります。
登録免許税の納付
測量士補の登録申請には登録免許税が課税されます。
15,000円を納付しますが、方法は2つあります。
- 現金で納付
- 収入印紙で納付
現金で納付する場合は「国税収納金整理資金納付書」を添えて税務署、日本銀行歳入代理店または郵便局の窓口で支払います。
収入印紙の場合は郵便局、郵便切手類販売所で購入して登録申請書に貼り付けます。
この際消印は不要です。
申請書の記載
準備ができたら申請書に必要事項を記載していきます。
詳しくは要領に記載されていますが、ポイントを解説したいと思います。
測量士、測量士補ともに同じ様式を使うため、測量士に関する項目は二重線で削除します。
様式内に3箇所あります。
氏名にはフリガナを忘れないようにしましょう。
旧姓を併記することも可能です。
希望する場合は、氏と名の間に()書きで旧姓を記載します。
また、この場合にも前述した変更前、変更後の氏名がわかる書類を必ず添付します。
「専門とする測量の分野」は業務で関わる分野を記載します。
要領には以下の例が記載されています。
基準点測量、写真測量、数値地形測量、路線測量、河川測量、用地測量、
地籍調査、地図調製、航空レーザー測量、地上型レーザー測量
迷った際は職場に相談するのが良いかと思います。
該当するものがない場合は空欄でもOKです!
「勤務先における職務の内容」も業務内容を簡潔に記載しますが、異業種等の場合は空欄で構いません。
「測量士補となる資格」は第51条のほうに該当します。
要領によると第1号~第4号の区分は以下のとおりなので、当てはまる欄に○印をつけます。
- 第1号:大卒
- 第2号:短大・高専卒
- 第3号:測量に関する専門の養成施設卒
- 第4号:試験合格
「大学、短期大学、高等専門学校又は測量に関する専門の養成施設」は、学校名や所在地、学科名を記載します。
専攻やコースがある場合、こちらも忘れずに記載します。
同封する卒業証明書、成績証明書等と内容が一致するように注意しましょう。
最後に「備考」欄に連絡可能な電話番号を記載します。
申請書の提出
登録申請書ができたら、必要書類と返信用封筒をまとめて角形2号(A4サイズ)の封筒に入れます。
これを簡易書留で送れば、登録申請は完了です。
登録が完了するまでの標準事務処理期間は50日となるので、余裕をもって申請しましょう!